2018年12月29日土曜日

わさびを取りに行く、畑は天地返し いなか暮らし 2018年年末

さて、2018年も年末
寒波がやってきて、昨夜は雪が舞いました。

畑作業は一休み。

***冬の作業は、天地返し


1月が終わるころまでは、種まき作業等はさすがにできません。
今頃の作業は、天地返し。

天地返しといえば、武者修行を極めた達人が、自分の目の前の畳をバンッ!!とたたいて、畳を浮き上がらせる技を思いましませんか?

それは、畳返し!とわかっていてもなぜかそのことが頭に浮かぶ私です(笑)

***天地返しとは



霜が降りる季節になると、畑の土を掘り返して寒にあてる作業が天地返しです。
細かく耕す必要はありません。
私は、スコップで、ガンガン掘り返して、底のほうが上になるように、ひっくり返してゆきます。



とりあえず掘りかえす

このことで、土が入れ替えられるし、寒にさらすことで、土がほぐれてゆきます。
凍って膨張して、溶けていい感じの隙間が出来てくる。
いわゆる団粒構造になってゆきます。
春への準備ですね。


いい感じで土がほぐれる

***

わさびを取りに行く


さて、年末で関西の大学に行っている長男が帰ってきました。

来年は、就職。無事、就職先も決まり、一安心。

せっかくだからと、家の裏山のわさび畑にわさび葉を取りに行きました。


裏山に登る



わさびの自生地なんかそう見る機会もないだろうし、せっかくだから散歩もかねて、裏山に。
残念ながら、手入れをしていないので、わさびの根は大きくなりません。でも、葉もわさびの香りがして十分に楽しめます。


そこらじゅうわさび!
じゃーん!
わさびでございます。

この場所だけ、わさびが繁殖しています。
この下の場所も、上の場所もわさびはほとんど生えていない。

なんだか、この場所の微気象がわさびには良いようで・・・。

さっそく、わさびの葉を取って持ち帰ります。



***葉わさびの調理方法


わさびの葉は、持ち帰って早速、調理。
お湯が100度を超えるとわさびの香りがとんでしまうので、80度くらいのお湯に浸して2~3分。

それを水に移してさましたら、切って容器に入れる。

そこに、しょうゆ3、みりん1、砂糖お好みで入れた調味液をかけて、香りがとばないように密閉できる容器にいれて保存。2~3日したら味がなじみます。

今日は早速食べてみました。

わさびの香りがたまらんっ!(笑)

自分ちから散歩がてら出かけるわさびの自生地で撮ったわさびを早速食べるこの幸せ!

いなか暮らしならではの贅沢!!



わさびの葉

今日は、最近昼間に遊んであげれていない犬もつれてお散歩に。楽しそうに走り回っていました。

犬ももうそろそろ老犬になり始めました。
どのくらい一緒にいられるのかなあ。



遊んで~!

家からわさびまで行く道の途中の梅の木の道。

春には、梅が咲きほこります。

ここで暮らし始めたころはまだ小学生だった長男が、春には働き始めます。

なんだか感慨深いです。


梅の木のトンネル

最後まで読んでいただきありがとうございました。

2018年も暮れようとしています。

来年もよろしくお願いいたします。




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2018年12月2日日曜日

どうして1年は12か月なのか?という話

2018年も12月になりました。
暖冬らしいです。

確かに、暖かいような気がする。(あんまりリアリティを感じてない)

確かに、まだ霜が降りていません。(昨年は11月21日)

さて、12月1日は、落ち鮎の解禁。
川にそれなりに人がいました。

しかし、それ以上にいたのが、サギなどの鳥たち。

11月の終わりに、撮影したのですが、堰で、白サギ、クロサギが、列になって落ち鮎を待ち構えていました。

まだ、落ち鮎漁は、解禁してないからね~と言っても無駄なので、しょうがない。





川の堰に並んで魚を待つサギたち



右の水面の際にいるのも黒い鳥たち

どうして1年は12かなのか?という話


さて、季節を細やかに感じる二十四節季について調べていたら、いろいろな話が出てきました。


***昔々は、年は10か月だった、


暦についてこんな話がありました。

以前、真冬時期には暦がなかった。
1年の暦は3月から始まっていた。

これは、農業の始まり、春から暦がスタートした、ということですね。

実は、この数え方の名残りは今も残っているんです。
例えば、10月は、OCTOBER。

このOCTOBERは、8本足のタコを意味する英語OCTOPUS(オクトパス)と語源が同じ。

つまり「OCTO」は「8」を意味するラテン語。


他にも、
9月のseptember
「sept」は7番目の意味。
英語のseven「7」の語源

11月はNovember
ラテン語で9番目を意味する「Novem」
英語の「nine」の語源

12月はDecember
ラテン語で10を意味する「Decem」から


***

年は10か月だった、ということの名残り


どうです?
9月は7番目の月
10月は8番目の月
11月は9番目の月
12月は10番目の月

うーん、ややこしい(笑)
3月はじまりで3月を1番目とすると
3月 1番目
4月 2番目
5月 3番目
6月 4番目
7月 5番目
8月 6番目
9月 7番目
10月 8番目
11月 9番目
12月 10番目
どうですか?つじつまが合いますよね。


**月がずれたもうつの説、ローマ皇帝がつけ足した説


説によっては、ローマ皇帝ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が、
6月はおれの名前にしろ!と、JULYと名付けた。

その息子のアウグスティヌス帝が、俺の名前も入れろと、8月にaugustを入れたという説があるようですが、個人的にはどうかなあ?と思います。

どうですか?

「今何月?」
「9番目の月の7月だ」
「10番目の月の8月だ」
「皇帝が、暦をずらしたからなあ。」
と言われても、ややこしくて仕方がない。

それよりは、3月はじまりの暦がずっと使われていて、後年に1月と2月をつけ足したほうが、なじみやすい気がしますね。

他の月も、ローマ皇帝は自分の名前を入れてみたりしたらしいですが定着しなかったようです。


***なぜ、1年が10か月じゃなくて、12か月なのか?


そんなこんなで、1年が12か月になったわけですが、

なぜ、10か月じゃなくて12か月なのか?という話です。

一般的には、やはり太陰暦(月の運行)が、だいたい12か月のサークルなので、1年は12か月、という説が多いですね。

確かにそうなのでしょうが、この12か月が定着したのは、実は12という数字が、便利だから!

という説があります。

便利だから?そんな理由?

はい、そんな理由です。


***1年が12か月だと便利とは?


1年は、だいたい360日としたら、4(2×2)で割るか、3で割るといろいろな組み合わせがつくれます。

360÷6=60日(2か月)
360÷4=90(4半期)
360÷3=120
360÷2=180日(半年)
360÷12=30(一月)

もし、1年を10(5×2)で割ると

360÷10=36
360÷5=75
360÷2=180(半年)





具体的には、
1年は12か月 半年は6か月、その半分は3か月

1年は、3か月×4
1年は、2か月×6 

半年は、3か月×2
半年は、2か月×3

これが、1年10か月だと、うまくいかない。

12は、いろいろに分解、組み上げが出来るのに、
10は、意外と融通が利かない。


1年12か月が定着したのは、また、時間が24時間で、時計が12時間表示なのも、いろいろな組み合わせができて便利だから、というのが一つの理由です。


適当に言ってる?とか思っていらっしゃる方、ちゃんと学者さんがNHK BSで言ってましたから、適当じゃないですよ。(笑)


多分誰かが、1年を10か月にしたりとか、1日が20時間だったりした時もあったのでしょうが、長い時間の中で、使いやすいものが残っていったと考えるのが自然だとおもいませんか?


このお話、上から決められたものより、自分たちが使いやすいものを人々は使うのだよ、と言ってみたかったのですが、いかがでしょうか?



おまけ 
***中国の節句
中国では、奇数がめでたい数字と言われていた。
だから、いまでもそれが伝わった日本に残っていて
(1月1日 元日)
1月7日 人日(七草)
3月3日 上巳 ひな祭り(桃の節句)
5月5日 端午 (端午の節句)
7月7日 七夕 七夕の日
9月9日 重陽(まあ、だいたい中秋の名月の頃)
11月11日 ポッキーの日(もしくは犬の日)←これは嘘。節句ではない(笑)

と奇数の日をお祝いするのですね。

例えば、結婚式のお祝いの包みに入れるお金の金額、、
割り切れるといけないから
偶数はいけないよ、1万円か3万円か5万円かだよ、
と奇数にするのは、その名残のように思います。



おまけのおまけ

畑にいた巨大ナメクジ。調べたら、マダラコウラナメクジ (学名:Limax maximus)という、外来種とのこと。

こんな山の中にも外来種がいるんですねえ。





マダラコウラナメクジ (学名:Limax maximus)

霜が降りそうなので、あわてて不織布でハウスを作ってみました。


ほんまにあわてて作ったんだねえ(笑)

この前の記事はこちらです。

 二十四節季って太陰暦じゃないの?




いなか暮らし、里山に暮らすこと、町で暮らすのとはちがう価値観の日々

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