2018年12月2日日曜日

どうして1年は12か月なのか?という話

2018年も12月になりました。
暖冬らしいです。

確かに、暖かいような気がする。(あんまりリアリティを感じてない)

確かに、まだ霜が降りていません。(昨年は11月21日)

さて、12月1日は、落ち鮎の解禁。
川にそれなりに人がいました。

しかし、それ以上にいたのが、サギなどの鳥たち。

11月の終わりに、撮影したのですが、堰で、白サギ、クロサギが、列になって落ち鮎を待ち構えていました。

まだ、落ち鮎漁は、解禁してないからね~と言っても無駄なので、しょうがない。





川の堰に並んで魚を待つサギたち



右の水面の際にいるのも黒い鳥たち

どうして1年は12かなのか?という話


さて、季節を細やかに感じる二十四節季について調べていたら、いろいろな話が出てきました。


***昔々は、年は10か月だった、


暦についてこんな話がありました。

以前、真冬時期には暦がなかった。
1年の暦は3月から始まっていた。

これは、農業の始まり、春から暦がスタートした、ということですね。

実は、この数え方の名残りは今も残っているんです。
例えば、10月は、OCTOBER。

このOCTOBERは、8本足のタコを意味する英語OCTOPUS(オクトパス)と語源が同じ。

つまり「OCTO」は「8」を意味するラテン語。


他にも、
9月のseptember
「sept」は7番目の意味。
英語のseven「7」の語源

11月はNovember
ラテン語で9番目を意味する「Novem」
英語の「nine」の語源

12月はDecember
ラテン語で10を意味する「Decem」から


***

年は10か月だった、ということの名残り


どうです?
9月は7番目の月
10月は8番目の月
11月は9番目の月
12月は10番目の月

うーん、ややこしい(笑)
3月はじまりで3月を1番目とすると
3月 1番目
4月 2番目
5月 3番目
6月 4番目
7月 5番目
8月 6番目
9月 7番目
10月 8番目
11月 9番目
12月 10番目
どうですか?つじつまが合いますよね。


**月がずれたもうつの説、ローマ皇帝がつけ足した説


説によっては、ローマ皇帝ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が、
6月はおれの名前にしろ!と、JULYと名付けた。

その息子のアウグスティヌス帝が、俺の名前も入れろと、8月にaugustを入れたという説があるようですが、個人的にはどうかなあ?と思います。

どうですか?

「今何月?」
「9番目の月の7月だ」
「10番目の月の8月だ」
「皇帝が、暦をずらしたからなあ。」
と言われても、ややこしくて仕方がない。

それよりは、3月はじまりの暦がずっと使われていて、後年に1月と2月をつけ足したほうが、なじみやすい気がしますね。

他の月も、ローマ皇帝は自分の名前を入れてみたりしたらしいですが定着しなかったようです。


***なぜ、1年が10か月じゃなくて、12か月なのか?


そんなこんなで、1年が12か月になったわけですが、

なぜ、10か月じゃなくて12か月なのか?という話です。

一般的には、やはり太陰暦(月の運行)が、だいたい12か月のサークルなので、1年は12か月、という説が多いですね。

確かにそうなのでしょうが、この12か月が定着したのは、実は12という数字が、便利だから!

という説があります。

便利だから?そんな理由?

はい、そんな理由です。


***1年が12か月だと便利とは?


1年は、だいたい360日としたら、4(2×2)で割るか、3で割るといろいろな組み合わせがつくれます。

360÷6=60日(2か月)
360÷4=90(4半期)
360÷3=120
360÷2=180日(半年)
360÷12=30(一月)

もし、1年を10(5×2)で割ると

360÷10=36
360÷5=75
360÷2=180(半年)





具体的には、
1年は12か月 半年は6か月、その半分は3か月

1年は、3か月×4
1年は、2か月×6 

半年は、3か月×2
半年は、2か月×3

これが、1年10か月だと、うまくいかない。

12は、いろいろに分解、組み上げが出来るのに、
10は、意外と融通が利かない。


1年12か月が定着したのは、また、時間が24時間で、時計が12時間表示なのも、いろいろな組み合わせができて便利だから、というのが一つの理由です。


適当に言ってる?とか思っていらっしゃる方、ちゃんと学者さんがNHK BSで言ってましたから、適当じゃないですよ。(笑)


多分誰かが、1年を10か月にしたりとか、1日が20時間だったりした時もあったのでしょうが、長い時間の中で、使いやすいものが残っていったと考えるのが自然だとおもいませんか?


このお話、上から決められたものより、自分たちが使いやすいものを人々は使うのだよ、と言ってみたかったのですが、いかがでしょうか?



おまけ 
***中国の節句
中国では、奇数がめでたい数字と言われていた。
だから、いまでもそれが伝わった日本に残っていて
(1月1日 元日)
1月7日 人日(七草)
3月3日 上巳 ひな祭り(桃の節句)
5月5日 端午 (端午の節句)
7月7日 七夕 七夕の日
9月9日 重陽(まあ、だいたい中秋の名月の頃)
11月11日 ポッキーの日(もしくは犬の日)←これは嘘。節句ではない(笑)

と奇数の日をお祝いするのですね。

例えば、結婚式のお祝いの包みに入れるお金の金額、、
割り切れるといけないから
偶数はいけないよ、1万円か3万円か5万円かだよ、
と奇数にするのは、その名残のように思います。



おまけのおまけ

畑にいた巨大ナメクジ。調べたら、マダラコウラナメクジ (学名:Limax maximus)という、外来種とのこと。

こんな山の中にも外来種がいるんですねえ。





マダラコウラナメクジ (学名:Limax maximus)

霜が降りそうなので、あわてて不織布でハウスを作ってみました。


ほんまにあわてて作ったんだねえ(笑)

この前の記事はこちらです。

 二十四節季って太陰暦じゃないの?




いなか暮らし、里山に暮らすこと、町で暮らすのとはちがう価値観の日々

あなたも、いなかに移住をしてみませんか?



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