2018年11月18日日曜日

植物の成長 栄養成長と生殖成長 植物の話

2018年11月18日です。
今でも最高気温は20度くらいになり、昼間日が当たる場所にいると暑いくらいです。

と、書きながら、最近週末に山に行くことが多かったので、平地を暑いと感じる自分に気づきました(笑)。

さて、シイタケ(またシイタケかい!)の収穫を増やすにはどんなにしたらいいのか考えていて、植物の栄養成長と生殖成長の事を思い出しました。

ちょっと記しておきます。

植物の成長 養成長と生殖成長



なんかめんどくさそうな話やねえ、ほんまやねえ。

植物の成長は、時期により栄養成長と生殖成長の2つに分類される。


植物の成長、おおまかに2つに分類されるのをご存じでしょうか?

つまり、自分自身の成長の時期と、子孫を残す成長の時期とに分類できます。

これが、植物の栄養成長と生殖成長です。

自分自身が大きく育つための時期を栄養成長
子孫を残すために、花を咲かす、実をつける、という時期が生殖成長呼ばれます。

人間で言うと、15才くらいまでが、栄養成長、それ以降が生殖成長といったところですね。


花が咲く、にも理由がある


植物の栄養成長と生殖成長のり替え


植物の栄養成長と、生殖成長の2つの成長は、ある条件のもとで切り替えが起こるようになってます。
例えば

  • 日照時間
  • 気温
  • 養分

などです。

*****

日照時間

これは、日光のあたる時間が、花の咲くタイミングとなるものです。
例えば、秋に咲く花で、日照時間が影響するものは、夏至を過ぎて、日の当たる時間が、短くなることで、栄養成長から、生殖成長に切り替わると考えられます。

お正月に向けての菊の花の電照栽培などは、この性質を利用しています。

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気温


春に咲く花の例を考えれば考えやすいですが、気温が一定の高さになると花を咲かせるようになります。つまり、気温が一定の範囲内で、成長をするということですね。
逆に、高温になると、花が咲きにくい、ということになります。
四季咲きの花(バラ、イチゴなど)がその例になります。

温室の栽培などはこの性質を利用したものと言えますね。

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養分


養分も栄養成長と生殖成長の変化に関係します。
養分が少なくなると、自分の成長が終わるため、次の世代を残そうとするために花が咲き始めることがあります。

肥料が多すぎると、次の世代を残そうとする緊急性を感じなくなるために生殖成長への切り替えが遅れてしまう、ということが考えられます。肥料のやりすぎが良くない、と言われる理由です。

特に、茎、葉の養分となる、窒素(N)分の多い肥料を与えすぎると、花が咲き始めない原因となります。

逆に、極端に肥料が少ないと、少しの花で早く咲くこともあります。


このように、栄養成長と生殖成長の2つの段階に分けることで、育て方も少し違ってくることになりますし、うまくコントロールすることで、たくさんの花をつけることが出来るようになります。


肥料のやり方は間にあてはめて考えてみると覚えやすい。


以前に、植物の栽培について教えてもらっていた方に教わったのですが、人間の成長をイメージしながら、肥料のやり方を考えるとよい、と教えてくれました。

・幼苗期
・成長期(栄養成長期)
・花をつけるころ(生殖成長期)
・花が終わったころ

***
・幼苗期(苗がまだ小さい、本葉5~6枚までのころ)
 人間で言うと赤ちゃんの頃、このころにがっつり食事をとることはない。
 肥料も少しでかまわない
 
・成長期(花をつける前、どんどん植物が育つ時期・栄養成長期)
 人間でいうと、18才くらいまでのころ。「色気より食い気」の頃。
 肥料をあげて、どんどん育ててあげなさい。

・花をつけるころ(生殖成長期)
人間でいうと、16才から25才くらい、結婚前のころ。
この時期になると、食欲も落ち着き、ダイエットだなどと言ってあまり食事をとらなくなる。
 
この時期は植物もあまり肥料を必要としません。
肥料も控えましょう。

・花が終わったころ

人間で言うと、出産が終わり、子育てに入った時期。
子育てのため、食べる時期に入ります。

この時期(花が終わったころ)の肥料は、お礼肥えと呼ばれたりもする。たくさんあげましょう。


人間と花を比べてみると


こんな風に人間と花を比べながら、考えると肥料のやり方、覚えやすいと思いませんか?

ついでに・・・人間と花を比べるとき思うのですが、
花が終わってしまった植物をもうちょっと気にかけてあげましょう!

花が終わった時期は、人間に置き換えると、子育ての時期。
出産して、子育てに入った時期、人間も落ち着いてくる時期ですが、まだまだ人生の途中。

花が終わったからと言って、もういらない~!などというのは、あなた自身に置き換えたら、出産したら、もういいや、と扱われるってこと!?

ちょっと寂しいと思いませんか?

いらぬおせっかいですかねえ(笑)


栄養成長と生殖成長を意識して、植物を育ててあげると、今までより良いものになると思います。





いなか暮らし、里山に暮らすこと、町で暮らすのとはちがう価値観の日々

あなたも、いなかで暮らしてみませんか?




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